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ラテン・ジャズの名盤? [ラテン全般]

このアルバムが発売されたのは1978年。70年代初頭にブームとなったNYサルサが下火になり、従来のサルサから一歩抜きん出た斬新で前衛的なリズムの洪水が、当時は余り評価が芳しくなかったアルバムらしい。しかし現在はラテンジャズの名盤として名高い。ラテン・ジャズといっても、このアルバム一言では語れない色んなジャンルの要素が複雑に絡み合いあっている。基本ベースはサルサではあるがジャズにファンクにブラジルのサンバそれと広い意味合いでラテン・アメリカン全般のルーツである?土着的で祝術的なアフリカンのリズム等が、NYのラテン・コミニュティーであるプエルトリカンのピアニストエディ・パルミエリのフィルターを通して見事に描写されている。

同じラテン・コミニュティーでも、この間記事UPしたモンゴ・サンタマリアのアプローチとは又違った展開アプローチの仕方で興味深い。こちらのアルバムのが難解なのだが,それぞれの曲がバラエティーで聴けば聴くほど何故か聴き応えがある気がする。しかし音の洪水&リズムが嫌いな人にはオススメ出来ません。



アルバムの順からと並べてみました。はリズムの洪水の中で、当時の売れっ子フュージョン・ギタリストのスティーブ・カーンの切れ味鋭いフレーズがアクセントになっています。

エディ・パルミエリなりのディスコ・ミュージックへの回答ともいえるご機嫌なナンバー。安っぽいラテン・ディスコの音ではない。

このナンバーが個人的に気に入りました。冒頭のエディ・パルミエリの流麗なピアノの旋律から始まり、ピアノ2台の掛け合い。そしてルンバ調のリズムから彼本来のサルサのリズムへと以降して組曲の様な構成でエンディングを迎える。










アルバムを通して聴くと時代が余りにも早すぎたワールド・ミュージックともいえなくもない気がするのだが・・・
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コメント 8

boba

スティーヴ・カーンは僕の大好きなビリー・ジョエルのバック・バンドにビリーの全盛期の頃にいましたね[嬉しい顔]相変わらず雰囲気バツグンのギターを聴かせてくれますね[嬉しい顔]

2曲目は懐かしの70年代ディスコサウンドのテイストがプンプンします[るんるん]

3曲目はまた1,2曲目と違い、かなり練られた構成でドラマチックですね[るんるん]

多彩な音楽性を感じますが、しっかりとした根っこをもっているように感じます。。。

エディ・パルミエリ・・・覚えておきます[嬉しい顔]
by boba (2010-01-13 20:01) 

抹茶

一曲目、ハイエンド・オーディオ・システムで聴きたいですね[嬉しい顔]
by 抹茶 (2010-01-13 20:01) 

老年蛇銘多親父

ラテン ジャズの開祖というと、モダンジャズの父と言われた名トランペッッター ディジー ガレスピーに思い至ります。

1940年代半ばから50年代に、彼のビッグバンドでラテンジャズを演奏し人気を博しています。

最初の曲、このガレスピーの名曲"マンティカ”の現代版といった面持ちがありますね。[晴れ]

2曲目は、アルゼンチンのジャズサックス奏者、ガトー バルビエリが演奏しそうな前半部、後半部は、カルロス サンタナの弟、ホルヘ サンタナが率いてたグループ、マロの演奏に通ずるものを感じました。[揺れるハート]
by 老年蛇銘多親父 (2010-01-13 20:54) 

ブラックアビブ (旧名 本物ホネツギマン)

bobaさん
スティーブ・カーンは今でも活動しているんでしょうか?
当時、ソロアルバムを買った思い出があるのですが・・
改めて聴けばきっと思い出すでしょう。
このアルバムは、ジャズサイド側とラテンサイド側から見ても多分好みは分かれるでしょうね。[嬉しい顔]
その当時、聴いたとしても[ひらめき]こないアルバムだったと思います。
by ブラックアビブ (旧名 本物ホネツギマン) (2010-01-14 09:20) 

ブラックアビブ (旧名 本物ホネツギマン)

抹茶さん
大手のエピックレーベルですので音質は良好です。
そうですね。ハイエンドのオーディオで聴きたくなります。[嬉しい顔]
by ブラックアビブ (旧名 本物ホネツギマン) (2010-01-14 09:37) 

ブラックアビブ (旧名 本物ホネツギマン)

老年蛇銘多親父さん
ラテン・ジャズ、門戸を開いたというか開拓者はディジー・ガレスビーだったんですね。[嬉しい顔]有難うございます。
その時代に、仕事を求めてNYにやって来たキューバとかプレルトリカンのミュージシャンと当然交流があった訳ですね。
by ブラックアビブ (旧名 本物ホネツギマン) (2010-01-14 09:46) 

よたろう

=====
時代が余りにも早すぎたワールド・ミュージックともいえなくもない
=====
30年前の録音と思えないほどのクオリティと演奏自体のの緻密さにびっくりです。参りました。[温泉]
by よたろう (2010-01-14 23:18) 

ブラックアビブ (旧名 本物ホネツギマン)

よたろうさん
この方アルバムの数、結構リリースされています。当然、全てのアルバム把握している訳ではありませんが、当時としては、かなり実験的な試みのアルバムだったのではないでしょうか。
色んな要素を含んだゴチャマゼって好きです。[嬉しい顔]
by ブラックアビブ (旧名 本物ホネツギマン) (2010-01-15 09:54) 

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