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今宵はフレデリック・ナイト

冬の夜長のジャンルは、もっぱらソウル・ミュージック。テンションが高揚するアップ・テンポのダンスナンバーよりも、深い眠りに導いてくれる極上のミディアム、若しくはスローなバラードが最適。

コクに、まろやかさが、プラスされ(コク4割)(まろやかさ6割)のサザン・ソウルシンガーと言うと、フレデリック・ナイト辺りが思い浮かぶ。

辛口のハウス食品の、こくまろカレーのルーに隠し味にホールトマトを入れた様な味わい。甘みと酸味が効いたマイルドな中辛になれば最高。2~3日して、うまみ成分が凝縮された残ったカレーをカツオだしのうどんにする。薬味を浅草のやげん掘りの中辛の七味唐辛子をパラパラ・・・と、すると香りが充満して、これまた味わい深い。
あぁ!それと・・・いなばのツナとタイカレー(グリン)の缶詰等も、コク、まろやかさ、甘辛のバランスが丁度よいのだ。

そんなイメージのフレデリック・ナイト!!自ら設立したレーベルからの1981年のアルバム。ソウルファンの間では数々のアーティストに曲を提供した天才ソングライターなのに、自作曲が一曲しかないという理由だけで、あまり評価は芳しくないとか・・・。しかし百聞は一見にしかず、ドリーミーなナンバーが数多く、シンガーとしても磨きがかかり、感情移入がスムーズな素敵なアルバムだと思う。アナログプレヤーが壊れてしまったので、是非CD化して欲しいしなぁ。

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A面の3曲目の物です。本国ではシングル盤でもリリースされていたのか・・・。他人の曲ですがメロディーが印象的ですね。



彼の現在、入手可能なアルバムは1973年のスタックス時代のアルバム。有無も言わさず必殺バラードの一曲となると・・・・アルバム未収録のこの一曲しかない。数年前のプレイログの記事の中でもこの事について触れた事がある。イントロの部分が、キャロル・キング、ロバータ・フラック&ダニー・ハザウェイでも有名なユー・ガット・ア・フレンズにそっくりな雰囲気。サム・ディーズと共作したこの曲・・私にとって永遠の名曲。



数年して、ソウルのパイオニアでもあるベン・E・キングも取り上げている。良くも悪くもスタンド・バイ・ミーとかスパニシュ・ハーレム等・・・60年代のイメージが色濃いのでこの曲を選曲したのは意外だった。んん、ストリングを絡めたフレデリック・ナイトの曲調と比べると、バックの演奏が派手というか、出しゃばり過ぎる傾向があるけれど、決して悪いアルバムではない。70年代の彼のアルバムも捨てがたい。最近、国内盤のワーナーのR&B1000BestSelectionシリーズで発売された。やはり、サム・ディーズが数曲提供した曲が聴き所といった感じである。


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